ディスコード上で構築された仮想通貨とノンファンジブルトークン(NFT)の取引ツールであるノン・トレーディング(None Trading)は9月20日、「重大な欠陥」のために運営を終了した

ノン・トレーディングは「大量の資金」および運営に不可欠な「チームトークン」を失ったと述べた。「これと並行して、プロジェクトを正常に維持するために必要な3人の主要なチームメンバーを失ってしまった。この不幸な出来事は、企業を効果的に運営することが単純に不可能な金融およびインフラの立場に私たちを置いてしまった。」と主張した。

「結果として、私たちは会社としての運営を停止する以外の選択肢は残されていない。」

発表時点で、プロジェクトのディスコードやテレグラム、公式ウェブサイトはすでに閉鎖されている。ノン・トレーディングは、オフラインになる前にトークンホルダーが報酬を請求する30日間の窓口を設けるとした。プロジェクトのNONEトークンは、このニュースを受けて約80%急落し、1NONEあたり0.074ドルとなった。先月のトークンのローンチ時には、NONEは1650万ドルの時価総額があると主張していた。

運営終了前、ノン・トレーディングは自身を「ディスコード内の一体型取引ソリューション」としてアピール。ユーザーは無料でボットにアクセスするか、プレミアム取引のための300 NONEの料金を支払うシステムを提供していた。ただ、ボットは各取引に基づいて0.3%~0.6%の手数料を徴収していた。匿名のCEOであるCarve氏は、2021年以来NFTとトークンの領域で活動している19歳としており、いくつかのプロジェクトを開発したと主張していた。